ウォーキングのスタイル~「カルチャーウォーキング」か「ヘルシーウォーキング」か!加減をどう志向する。
人は「歩く動物」とよくいわれますね。日々歩きます。しかしあまりにも当たり前すぎて、人はそんなことを普段あまり考えもしません。
もともと歩く事の原点は「移動する」こと、つまり場を変える、場が移り変わっていくという事です。
どの生活シーンをみても常に足を使って移動しています。
その歩くことに、分け隔てもないのですが、具体的かつ意志的に歩こうとするときのウォーキングのスタイルを、わたしはカルチャーウォーキングとヘルシーウォーキングの二つに分けています。どちらかというと、ぐらいな選別なのですが。
分けたとして、そう問われたら、あなたは、どちら寄り派ですか。
ウォーキングのスタイル~「カルチャーウォーキング」か「ヘルシーウォーキング」か!
ヘルシーとは、まず心身の重みを解放すること~舞台が変われば「気」もかわる!
わたしは、ヘルシーウォーキングというものを30年ほど前にNHK『きょうの健康』で試みました。2年間、全24回、とても好評でした。
まだ「ヘルシー」というコトバが今日ほど喧しい時代ではなかったでしたね。
辞書でヘルシー【healthy】を調べると、
「健康によいさま。健康に役立つさま。」
と説明されています。
つまり健康保持・健康増進を目的として歩くこと。日常生活でおこなう歩行と区別したウォーキングスタイルと解していいでしょう。
ウォーキングはいまでは手軽な運動と見なされています。
体を健康・健全な状態に保つためには、何らかの活動が必要で、その一つの手立てとして、歩くことが大切だとして、それは各国共通のものになっています。
欧米では「エクササイズ・ウォーキング」とも呼ばれ、日本でもこのところ、その名が取り入れられつつあります。またさらに細分化されつつあり、〇〇ウォーキングとうたったものも各種出てきています。
*ノルディックウォーキング 2本の杖(ストック)を両手に持って歩く。 左右のストックで交互に地面を押しながら前に進むもの。
*ダイエットウォーキング ダイエット効果を期待したウォーキング。
体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実践すればウォーキングとしての運動効果が高まるのは事実です。
一方で動作が単調になり、飽きやすいという側面もあることから、場所や環境を変えたり、工夫を加えたりする必要があります。
30年ほど前にヘルシーウォーキングとして、当時それなりのウォーキングスタイルを提案したのですが、いささか早かったようでした。「ヘルシー」は今が時流なのかもしれませんね。
かたや、カルチャーウォーキング。
辞典でカルチャー【culture】を調べると、
「文化。教養」(出典:大辞林 第三版)
とあります。
それをもっと詳しく調べると、以下のように説明されています。
カルチャーは、英語「culture」からの外来語。
「culture」は「耕す」を意味するラテン語「colere」に由来し、初めは土地を耕す意味で用いられていた。
英語に入って「心を耕すこと」の意味で用いられるようになり、そこから「教養」「文化」も意味するようになった。
カルチャーの語源「colere」から派生した言葉には、「cultivate(耕す)」「agriculture(農業)」などがある。
(出典:語源由来辞典)
振り返ると懐かしさが蘇ります。そんな記憶のメモのつもりです。
時は、昭和の終わり近くでした。わたしは『街道文化倶楽部』というものを立ち上げました。
昔の街道を歩くことをテーマにしたものでした。
街道の歩きを『culture road walking』とし、内容を分かりやすくするため資料は『街道歴史観察ウォーク』にし、それを毎月2回開催していました(後半は月1)。
まだ今日のように街道を歩くことが一般化していない時代でしたが大方の評価をもって迎えられました。
「街道文化」という標語を用いたのははわたしが初めてではないかとも言われました。
師の今井金吾先生に提案したら、とても褒めていただき、今もっていいネーミングだったと思っています。
*「街道文化倶楽部」 休眠中のこのネーミングお譲りします。ご一報ください。
それぞれの街道が個性豊かに有する歴史・文化、史跡・遺跡、社寺・仏閣などを見聞きしながら歩く。これが真髄!おまけに体・心・頭もヘルシーになります、というのが補足文句でした。。
カルチャーウォーキングの雛形にしてもいいものだと思います。
部分的にヘルシーウォーキングの要素も取り入れることができ、結果として、健康に帰するところも大です。日頃のウォーキングをカルチャーウォーキングの面から積極的に再構築してみるのも一考です。
まとめ
ウォーキングするなら、自分流のウォーキングスタイルを作ってみましょう!そして持続させること!
ヘルシーウォーキングもカルチャーウォーキングも歩くことに違いはありませんから、選ぶのは個人の嗜好によりますが、できたら二つとも、又はミックスしたりアレンジしたものにすると心身への総合効果が期待できるでしょう。どちらに重点をおくか、つまりは比重の問題ですね。
ウォーキングは心と身体のバランスがとれた健康づくりに役立つといわれています。ウォーキングのいいとこ取りをして、それを自分なりに実践し考察してみるのもいいのじゃないでしょうか。