「歩く」クセをつけるには「散歩」が最適!歩けるところは歩いてみょう!時間のスキあらば歩け!
世に「散歩」も大はやり。お手軽と言っては語弊がありますが、いつ、どこでも、老若男女、だれでもやれる。
どんな散歩も「楽しく」やるのがコツ!
ウオーキングも散歩も「歩く」ことではみな共通しますが、歩きなれてない人がやるにはまづは「散歩」でしょう。
一般的に「散歩」はブラブラ歩くこと、と解釈されてますね。
ぶらぶら、だったらやれそう、と思えますでしょう。そう、そんなことからはじめていいのが「散歩」なんです。あくまでもだらだらにならぬようご注意ください!
「歩く」クセをつけるには「散歩」が最適!歩けるところは歩いてみょう!時間のスキあらば歩け!
大正時代、モガ、モボの時代。「銀ブラ」という流行語が生まれました。
まさに「散歩」にピッタリの言葉ですね。
ですが、それを彼ら彼女らが「散歩」と解していたかどうかはわかりません。
*銀ブラ 語源に「銀座でブラジル珈琲を飲むこと」というのもあります。飲んだのは慶応の学生。
合言葉だそうで、「よッ、銀ブラ,しようぜ!」。お店は銀座の「パウリスタ」。
「カフェーパウリスタ」の創業は明治42年(1909)。当時のお店は銀座6丁目の交詢社の向かいにあって、菊池寛、岸田劉生、高村光太郎、永井荷風、芥川龍之介といったそうそうたる芸術家や文化人たちが多く出入りした、知的社交場でした。
日本のゴッホともいわれた長谷川利行の作品に、当時の店内を描いた「カフェ・パウリスタ」というのがあります。
この「散歩」については、幕末、長崎の海軍伝習所において医学を教えたオランダ軍医ポンペの回想録に、
「決まった目的もなく楽しみに散歩することを日本人はほとんど知らない」
(『日本滞在見聞記』)
と、あり、折よく伝習所にかの勝海舟もいて、オランダ人教官たちの「歩くことを楽しむ」散歩に好奇心を持ったといいます。
ぶらぶら歩きをすることを彼らは「プロムナード」と呼んでいました。
そこで勝海舟は、「プロムナード」という言葉に「散歩」という言葉を充てたといい、これが日本語の「散歩」の起源だそうです。海舟も江戸にもどり「散歩」を大いに楽しんだみたいです。
といったよなことが古川愛哲(ふるかわ・あいてつ)さんの著書『「散歩学」のすすめ』(中公新書クラレ)に書かれていました。
近い内に一万円札の顔にもなる渋沢栄一も散歩が好きだったようですよ。
辞書によると、散歩は「気晴らしや健康などのために、ぶらぶら歩くこと」、「特別の目的をもたずに、気の向くままに歩くこと」などと解釈されています。
特に決まりがないのが特徴で、ぶらぶらに象徴される如く、比較的ゆっくりとしたペースで、周りの様子なども楽しみながら「歩く」のが「散歩」と言えるようです。
これらを総合すると、これならやれそうという気になるでしょう。歩くを実践するに身近で手っ取り早いのが「散歩」といえます。
では、「歩く」を『散歩化』して『散歩力』へと高めるチョットした方策をKANAZAWA流でいくつかご紹介しましょう。
散歩はほんのチョットから。チョット、チョットの連結が散歩の強力なエンジンになるんです!
①チョットした時間があったらチョット「散歩」してみるか、というチョットした習慣(クセ)をつけましょう。
散歩というと、一定の時間を設けて行うものと考えがちですが、「ふとした時」もチャンスにする。例えば買い物も「散歩」に見立てる。ですから一度にどっさり買わず日分けして買うようにする。
「散歩」のはじめは、チョット、チョットが大事です。
会社の行き帰りのチョットした時間も「散歩」に応用しましょう。ひと駅分歩いたり、バスやタクシーに乗るのをやめ徒歩にしてみたり。エスカレーターをやめ階段を使うのも「散歩」と心得てみる。つまり、スキあらば散歩、常に「歩けるところは歩こう」の意識を持つのが重要です。
②いつでも、どこでも、どこからでも「散歩」するという意識の「散歩」チャンネルをもちましょう。
「散歩」には、特別な準備体操はいりませんから、いつからでもどこからでさっとスタンバイできますね。自分の時間があったら臨機応変に「散歩」チャンネルに切り替えましょう。思い立ったらすぐできる「散歩」。「散歩」は時,所を選びません。わたしは旅先でも朝の散歩を欠かしません。
③自分の好きな事や目標みたいなものを定めて「散歩」を「自分流」にアレンジしてみましょう。
ぶらぶらが「散歩」の醍醐味ですが、そこに好奇心を加味すると自分世界のオリジナルな「散歩」に変身!サラにの意欲が増してきます。好奇心を「散歩」のなかで、どう処理するかは、あなた次第です。例えばあなたの好きなものを冠にして「わたしの〇〇散歩」と名乗ってみましょう。やる気が出てきません?気に入ったら早速開始です。
まとめ
こうみてくると散歩することは、どうこうするより、メンタルの特に意識の深さが大事だということがわかりますね。心の記念樹を深く植え付けましょう。この深さが「散歩」の持続力と成長にもかかわってくるようです。
やってない人は今です。
最後にわたしごとですが、もうかれこれ15年ほどになりましょうか、NHK文化センターというところで、「町歩き講座」を開いております。歴史や文化に特化した「TOKYO町々 歴史小散歩」というものです。小さな散歩です。