ウォーキングは歩行運動ともみなされる、万人がやれる肉体運動の王さまです!
世には「 walk」「ウォーキング」・「 walking」と言った言葉が常日頃飛び交っています。
そこで、まず「ウォーキング」。
すべてにおいて自由度の高い「散歩」に対し、ウォーキングは歩く距離や長さ時間といったものをあらかじめ設定・想定して歩くといった違いがあります。あくまでアバウトですが。そのぶん歩く意識がはっきり把握できるとも言えます。
近年、ウォーキングは「歩行運動」ととらえられるようになり、今日ではその運動としての特性が注目されています。
高齢化社会を迎え、健康長寿を目指し健康への関心も高まりがみられます。
より健康で、より楽しく、より長く生きていたいという世の中の流れがあります。
かつてお医者さんは、あまり歩くことを薦めませんでしたが、いまはすごく寛容になりました。
どんなお医者さんも運動として「歩く」ことを薦めます。そんな後ろ盾もあって、健康効果、運動効果があるとしてウォーキングは歩行の主流になりつつあります。
わたしは実のところ運動が大の苦手でした。
だから「運動、何かしてますか」と聞かれるとその返事にはいつも窮しました。
「歩くことかなぁ」と返すのがお定まりでしたが、まだ「歩く」ことが「運動」と見なされていなかった時代で、だれからも「ん~?」といった顔をされました。
いくら歩いてもいたって平気なもんで、はじめて中山道の「木曽路」を一人黙々と歩きました。
そのころはまだウォーキングでなく「ハイキング」でしたかね。
*ウォーキングと同様なものにハイキングというのがあります。
同じレベルのものですが、距離や時間に自由度があり、自然に触れる度合いが多いアイテムと言えるでしょう。ここではハイキングもウォーキングの仲間に加えておきます。
1910年代にオランダで始まったとされるウォーキングが初めて日本に紹介されたのは1960年代のことだそうで、随分な開きがあるんでびっくりします。
昭和39年(1964)、東京オリンピックに合わせて「歩け歩けの会」が発足(現「日本ウオーキング協会」)しています。
それから今日、ウォーキングもいまやれっきとした「運動」とみなされ、医学的にも治療や予防のヘルスケア、サポートケアとみなされるようになりました。
ブリタニカによると 「血液循環 を良くし、肥満防止、糖尿病予防の効果がある」とし、広辞苑では、「歩くこと。歩行。特に、健康増進や運動のために歩くこと」とあり、どんな辞書にも「運動」が強調されています。
これらを要約すると「歩く」ことは運動効果にもなるし健康効果にもなる。一石二鳥。こりゃいいや。やってみたいという気になるでしょう。つまり「歩く=運動=健康」という図式ができあがります。分かりやすく、人間ならだれでも飛び付きやすい論理ですね。その大方は「健康」への欲求からでしょう。
この「一石二鳥」は嘘ではありませんね。それはわたしの長年の体験からも断言できます。
人によってはやり方次第で「一石三鳥」いや「四鳥」にも化けるかもしれません。
しかし、このあたりは、間違わないでください。あくまでも人によりけりなのです。
ひとりの人間、一つの生命体として、前向きな欲望があるならこうした「一石二鳥」も悪くはないですね。「ウォーキング」は実践するに手っ取り早く、健康ファーストからもいい運動といえるでしょう。
常識的な範囲で、ひとまず健康体であるならば若かろうが、老いてろうが、これから先の身のためにも「一石二鳥」を日常の訓言にするのもいいですね。
江戸時代に、こんな本が出されました。
シーボルトに「日本のアリストテレス」と評された大学者・貝原益軒の著作です。
江戸中期に綴られた元祖・健康本の作者です。
益軒は長寿(享年85歳)でした。内容にも説得力があります。
つまり、この養生(ようじょう)、日頃の「養生」でしょう。体を養生するための「歩き」とでもいいましょうか。わたしなりにはそう定義しています。
わたしは医学や体育の専門家でもありませんから、ああだから、こうだからといった迂闊な発言はできないのですが、これまでの実践や体験等をも含めて、そう思います。
人はだれでも歩ける。健康だったらもっと歩ける!
*養生 健康に注意し,病気にかからず丈夫でいられるようにつとめること。健康を保つこと。
まとめ
ウォーキングはいつでも、いつからでも、万人がやれる肉体運動の王さまです!
運動嫌いのわたしも長年やれています!